昔からパット・イズ・マネーと言われているように、ゴルフにおいてパッティングはスコアを左右する大切な一打です。
プロの中でもパター選びは慎重に行われており、長く同じモデルを使うプロもいればその日の調子やゴルフ場の芝に合わせていくつかのパターを使い分けるプロもいます。
しかし予算に限りのあるアマチュアにとっては何本も違うタイプのパターを購入することは難しく、できれば最も自分に適したパターを1本選びたいものです。
最近ではアマチュアもゴルフショップで手軽にフィッティングを受けることができるようになり、自分のストロークに合ったパターを容易に選ぶことができるようになっています。
パットに苦手意識がある方は一度体験してみてもいいでしょう。
今回はパターについて紹介していきたいと思います。
プロはどのようなパターを使用しているか
パターにはその時々で流行りのようなものがあります。
その年に活躍したプロが使っていたパターは当然注目を浴びるようになります。
中尺パターを使用していたキーガン・ブラッドリーやウェブ・シンプソンがメジャーなどの大きな大会で優勝し、2013年のマスターズでアダム・スコットが長尺パターを使用して優勝すると、ゴルフショップでも中尺や長尺パターの取り扱いが急速に増えました。
ルーク・ドナルドが世界ランクナンバーワンだった頃には彼が使用していたオデッセイのネオマレットタイプのパターを使うプロが増えましたし、2016年にダスティン・ジョンソンやジェイソン・デイがテーラーメイドのスパイダーというネオマレットタイプのパターを使用して大活躍すると、アマチュアの間でも爆発的な人気を博すパターになったことも記憶に新しい出来事です。
その一方でタイガー・ウッズは一貫してオーソドックスなピンタイプのパターを使用していますし、フィル・ミケルソンもL字型タイプのパターを好んで使用しています。
日本では谷口徹選手が長く同じマレットタイプのパターを使用しています。
そのプロのファンだから同じパターを使いたいといった気持ちも、ファン心理として十分に理解できます。
しかし自分に最も適したパターを選ぶためにはそのような流行りやファン心理に惑わされないことが大切です。
形状別の特徴
パターにはヘッド形状やネック形状の組み合わせによって何種類も存在します。
ピン
一般的にピンタイプのパターはボールに対して直角に構えやすく、ヘッドのフェースを開閉するストロークに適したパターと言われています。
L字型
同じようにフェースの開閉を行うストロークに適したパターにはL字型タイプがあります。
マレット
一方でマレットタイプとネオマレットタイプは直線的なストロークに適したパターです。
ショートパットをよく外してしまう方にはその中でもネオマレットタイプをおすすめします。
自分に合ったパターの選び方
感性を活かしてパッティングをするならピンタイプ、手首の余計な動きを抑えてできるだけ機械的にパッティングをするならマレットタイプ等とよく言われたりもしますが、あまり深く突き詰めてそのようなことを考える必要はありません。
実際にゴルフショップに足を運んでいくつかのパターを試してみて、最もしっくりくるものを選ぶといいでしょう。
パターを選ぶ際にはこのしっくりくるという感覚を大事にするようにしましょう。
どれだけフィッティングによって良い数値を得られたとしても、自分の感覚と合わなければそれはあなたにとって良いパターと呼ぶことはできません。
何となく構えやすい、ストロークしやすいなどの第一印象を大事にして、そこからフィッティングによってより細かな部分を調整していくと、自分に適したパターを見つけやすくなります。
自分にとって良いパターとはグリーン上で狙ったところに自分が思うような速さでボールを転がすことのできるパターです。
そのことを忘れずにパターを選ぶようにしましょう。