ゴルフの会員権はゴルフ場ごとに形式が異なります。
株主制を採用しているゴルフ場もあれば、預託金制を採用しているゴルフ場もあります。
古くから経営しているゴルフ場は株主制を採用しているケースが多くなっています。
対して新しく建設されたゴルフ場は預託金制を導入しているパターンが多いでしょう。
株主制のゴルフ会員権
メリット
株主制のゴルフ会員権におけるメリットは、
ゴルフ場の経営や運営方針に対して口出しすることが可能です。
ゴルフ場の持ち主と一緒にコースを育てる権利を得られるため、自分の気持ちも反映されたゴルフ場を楽しむことができるでしょう。
デメリット
デメリットとしては、
コース育成の義務もあることです。
そのゴルフ場の会員権を持っている間は経営と運営について考え続ける必要があります。
そのため株主制のゴルフ会員権は、時間に余裕がある人に適していると言えます。
預託金制のゴルフ会員権
預託金制のゴルフ会員権は預託金を支払うことで施設を利用する権利を得られます。
ただ利用する権利を得られるのではなく、会員限定の特別な待遇も受けられるでしょう。
株主制のゴルフ会員権との違いは、経営や運営方針への指示が行えないことです。
メリット
預託金制のゴルフ会員権を持つことで得られるメリットは、
個人でもゴルフを楽しめることでしょう。
ゴルフ練習場に行って、打ちっぱなしを行うことは誰でも可能です。
しかし、ゴルフ場では1人でゴルフを行うことは難しくなっています。
これはゴルフ場でのプレイを行うには最低でも2人以上が必要と決めているところが多いことが原因です。
気軽に誘える友人がいる人や会社がコンペを開催してくれる人は、すぐに人数を集められるため、それほど不満はないかもしれません。
しかし、なかなか人を誘う勇気を持てない人や個人でゴルフを楽しみたい人にとっては悩ましい問題でしょう。
この問題はゴルフ会員権を持っていれば解決します。
ゴルフ会員権を持っている人は1人での予約も認められています。
会員の方が希望するのであれば、ゴルフ場の運営者がメンバーを集めて大会を開催してくれるケースもあるでしょう。
ゴルフ場によっては会員特典として、毎月メンバー競技会を開催してくれるパターンもあります。
このように会員になることで、気軽にゴルフを楽しめるようになります。
ゴルフ好きの人と出会う機会も増え、会社や学校では出会わなかったタイプの人ともゴルフ仲間として付き合えるため、交友関係が広がるのもメリットと言えます。
また、ゴルフ場が開催するメンバー競技会で、一定のラウンドをこなすことでも会員特典を得られます。
その特典が公式のハンディキャップの取得です。
公式のハンディキャップを取得しておくことで、自分のレベルに応じたスコアの変動が行われるため、よりゴルフを楽しめるようになるでしょう。
会員権を持っていればいつでもゴルフを行えるため、プライベートラウンドを楽しむだけでなく、公式のルールに則ったゴルフも楽しむことができます。
公式のルールに則ったゴルフはプライベートラウンドにはない緊張感が味わえます。
公式のルールを知ることでゴルファーとしての技量を上げることもできるかもしれません。
デメリット
預託金制のゴルフ会員権におけるデメリットもあります。
それは預託金の返還による問題です。
ゴルフ場の経営が安定しているケースでは、一定期間が経過すれば、預託金の返還請求ができます。
しかし、ゴルフ場の経営が不安定になると支払いが困難になってしまうため、返還機関の延長要求が行われるケースがあるでしょう。
そのまま経営が悪化して破綻してしまうパターンでは、預託金の返還を停止されてしまうことも考えられます。
このようなトラブルに巻き込まれないためにゴルフ場の経営状態を把握してから、会員になることが重要です。